ある日年長ゆりぐみの部屋に入ってきたギンヤンマ。
その立派な姿に皆目を輝かせています。「僕が持って帰る」「え~おれが!」
と相談したり、喧嘩したり…二日目にはだんだん弱っていくトンボ。
「放してあげようか・・・」「すぐ放そう!」「今日は雨だからいやだ!」またまたどうするか決まらず。
3日目、トンボは死んでしまいました。
「狭いところに入れたから羽が折れた」
「餌があげられなかった」
次は「お墓に埋めよう」「標本にしよう」でまた相談です。
「標本にするのはかわいそう。」「埋めて腐ったらかわいそう。標本ならずっと一緒にいられる。」
しばらく話し合い「絵を描いて思いでして埋めよう」と決まりました。
クラスでこのトンボのことを話すと「飼える生き物と飼えない生き物がいる」ことに気が付きます。埋めると腐るけど、土の中で栄養となり次の命につながる話も出て来て、「回っているんだね」と大きな命の循環を感じる人もいました。
その後、話し合いを見守っていたクラスのみんなも一緒にトンボを思って描きます。
裏のお墓で眠ってください。最後まで自分たちの手と心を使ってお見送りしました。